コラム01:原材料
同じ種類のサプリメントでも、原材料はピンからキリまであります。
化学的に合成した方が、天然ビタミンを抽出するよりはるかに簡単でコストもかかりません。天然物のビタミンCと合成ビタミンC(アスコルビン酸)は、化学式は同じですが、吸収率が違います。
天然ものは各種フラボノイドが一緒になっていて、これがビタミンCの吸収を助けるのですが、合成物は体が受けつけず、すぐに排出されてしまうので、尿が黄色くなったりビタミン臭くなることがあります。
合成物は、石油やブドウ糖を原料に作られています。熱すると黒い煙が上がって、化学物質が焼けるようなイヤな臭いがします。そういうものが健康食品といえるかどうかは疑問です。
ちなみに、天然ものは、焦げ目がつくだけです。また、活性酸素を減らすといわれるビタミンCですが、合成物の場合、かえって活性酸素を増やすという報告もあります。
天然サプリメントでは、産地は重要な要素となります。ガンに効果があるといわれるアガリクスの原産はブラジルです。
ある試験で、イタイイタイ病の原因となったカドミウムが、アガリクスにどれくらい含まれているか検査した結果、ブラジル産からは1ppm、日本産では 4.5ppm、中国産からは14.5ppmも検出されました。
ブラジルといえば、プロポリス(ミツバチの巣から取れる天然の抗酸化物質)も思い浮かびます。
プロポリスがブームになった時、悪質な業者は、ブラジルでは破棄されるしかないような低品質なものを買い付けて販売したり、プロポリスをアルコール抽出した後に残る、有効成分を含んだアルコールや上澄み液、ヤニ、ロウ成分まで売ったというのです…。
次に、細胞から若返らせる、といわれる話題の核酸を例に挙げます。
これにも原材料による違い――というより、トリックがあります。
核酸の主な有効成分は、新陳代謝を活発にし、脂肪を燃焼させるというプロタミンですが、これが含まれていないものがあります。
いくら核酸が高含有でも無意味だということがあるわけです。
高分子DNA-Pと低分子DNA-Pには60%のプロタミンが含まれていますがDNA-Naには含まれておらず、価格も異なります。核酸の健康食品を選ぶ場合、プロタミンの含有量を目安にするといいでしょう。
血液をサラサラにして痴呆症を防ぐという、イチョウ葉エキス。
これには、皮膚炎やアレルギーの原因になる「ギンコール酸」が含まれています。
ギンコール酸を1ppmにまで精製した国産のイチョウ葉原料は、1Kgあたりおよそ10万円。中国産の精製されていないイチョウ葉原料は、1Kgあたりおよそ2万円です。
その差は5倍。いくら安いか分かりませんが、ギンコール酸がどれだけ含まれているか分からない中国産の無精製原料を使ったサプリメントを飲みたいですか?
安いものは安いなりの理由があるのです。イチョウ葉エキスを摂るときは、ギンコール酸の含有量(ドイツ基準で5ppm以下)を確かめてからにしましょう。
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